Mavenを体験してみよう
たくさんのライブラリに囲まれて
Javaにはとてもたくさんのライブラリがあります。このようにライブラリがあふれるようにあると、いつしかライブラリを使うことが当たり前になって、このライブラリを使うためには、このライブラリが必要ですという風にライブラリたちが関係性を持ってきます。Mavenではこの関係性のことを依存関係(Dependency)と呼んでいます。たとえば、Dropboxが提供している「Dropbox Core API SDK」は「jackson-core」に依存しています。ライブラリのバージョンが変われば、依存しているライブラリのバージョンも変わるかもしれません。ライブラリのことで右往左往したくないですよね?
この記事では、Mavenのプロジェクトを作成してライブラリを追加する。という体験をしてもらおうと思います。
Mavenハンズオン
プロジェクトの追加
まずはプロジェクトを作成します。Packegeビューで右クリックをして「New」「Maven Project」を選択します。「Create a simple project」にチェックを入れて「Next」を選択します。
Group Idにはパッケージ名(私はcom.prism7と入力しました)、Artifact Idにはプロジェクトの名前を入れます(ここではhelloと入力しました)。
最後に「Finish」を選択すると、プロジェクトが作成されます。
ライブラリを探す
プロジェクトが作成できたら、ライブラリを探しに行きます。今回はDropboxのSDKを題材にしてみます。数々のライブラリが蓄積されているMaven Central Repositoryに行ってみましょう。「dropbox」で検索をかけてみます。検索結果にいくつかのバージョンが出てくると思います。私は1.7.6を選択しました。すると、次のようなXMLが表示されると思います。クリップボードにコピーしておきます。
<dependency>
<groupId>com.dropbox.core</groupId>
<artifactId>dropbox-core-sdk</artifactId>
<version>1.7.6</version>
</dependency>
Central Repositoryでの作業はこれでおしまいです。プロジェクトに戻りましょう。ライブラリの追加
プロジェクト内に「pom.xml」というファイルが見つかるでしょうか?このファイルがMavenの設定ファイルです。ファイルを開いて、画面下部の「pom.xml」タブを選択してください。まずバージョンの下あたりに
<dependencies></dependencies>
を書き入れます。そして、そのタグの中に先ほどコピーしてきた内容を貼り付けます。次のようになっていれば大丈夫です。入力を終えたら、保存をしましょう。<project xmlns="http://maven.apache.org/POM/4.0.0" xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance"
xsi:schemaLocation="http://maven.apache.org/POM/4.0.0 http://maven.apache.org/xsd/maven-4.0.0.xsd">
<modelVersion>4.0.0</modelVersion>
<groupId>com.prism7</groupId>
<artifactId>hello</artifactId>
<version>0.0.1-SNAPSHOT</version>
<dependencies>
<dependency>
<groupId>com.dropbox.core</groupId>
<artifactId>dropbox-core-sdk</artifactId>
<version>1.7.6</version>
</dependency>
</dependencies>
</project>
保存と同時にバックグラウンドで何か処理が走っているのがわかると思います。処理が落ち着くとプロジェクトツリーに変化があったことにお気づきでしょうか?プロジェクトツリーに「Maven Dependencies」が追加され、その中にいくつかのライブラリが入っているのが見て取れます。ライブラリの追加完了です!
コメント
コメントを投稿